アルコール摂取量と肝機能障害の関係

一般的ですが、【肝臓が分解できるアルコール量】は100mgから200mg/時間/体重kgという計算で算出できます。
60kgの健康な人の場合1日に代謝できるアルコール分量は純アルコールの場合に150gから200gになります。
これは健康な一般人の場合です。
慢性的に飲酒の習慣がある場合は次のような要素を考えないといけません。
・アルコール代謝量の増大
・摂取カロリー(大酒家は食事をちゃんととらない)
・就眠時間
1日辺り160g以上の飲酒をする場合は肝臓に悪影響があるので危険です。
肝臓専門の会議で次のような結論が出されました。
【日本酒に換算して毎日5合以上のむ大酒家は10年以上継続して飲酒した場合、肝硬変になる確率が高い】
肝硬変にならなくても、日本酒換算で3合以上を5年以上継続して飲酒すると<アルコール性脂肪肝>になります。
さらに10年以上飲酒すると<肝硬変>に進行するのです。
<アルコール性脂肪肝>は無症状の人が大半で中程度の飲酒家にみられます。
早期に禁酒することによって完治し、アルコール性肝障害の中では最も軽い症状です。
けれども日常的に大量に飲酒する人が何日間集中的に大量飲酒をすると<アルコール性肝炎>のような重症になります。
最悪の場合は、<急性肝不全>になって死亡します。
飲酒量が増えると肝臓は腫れ上がって大きくなります。
「全身の倦怠感」や「食欲不振」の症状がみられます。
これが繰り返されると<肝硬変>へ進行してゆくので注意しましょう。
肝硬変の症状をまとめておきましょう。
・全身倦怠感
・クモ状の血管腫や手掌紅斑などの皮膚病変
・食道静脈瘤(破裂して大出血で死亡)
肝臓がんを合併する確率も40%あります。
病気は少しずつ進行するのではっきりしません。
無症状で経過する事例も多く見られます。
大酒家の人で「食欲不振」「倦怠感」「腹部の膨張感」「便通異常」がある人は専門医の診察を受けてください。
「超音波検査」や「血液生化学検査」で診断してもらうのが大事です。

飲酒習慣がある人の治療を考える

仕事の関係で飲み会も多く「大酒家」と思しき人は多いです。
さすがに<肝硬変>にまでなる人はそれほど多くありません。
ですが<アルコール性脂肪肝>や<アルコール性肝炎>の患者は比較的多くみかけます。
合併症のリスクがない<アルコール性脂肪肝>の患者の場合は<アルコール性肝炎>や<肝硬変>とは違います。
可逆性変化なので回復できます。
禁酒して、高タンパクを1日120グラム・高ビタミン(葉酸・ビタミンB12)で2500カロリー程度の食事を摂取すれば大丈夫です。
アルコールの肝毒性には個人差があります。
食べ方や飲み方によって代謝率や吸収率も違います。
一概に安全量を規定することは不可能です。
けれども楽しくお酒を飲みたいですね。
<アルコール性脂肪肝>や<肝炎>や<肝硬変>にならないためには、1日の量を日本酒換算で2合から3合以下にしておきましょう。
そして1週間に1日から2日程度の<休肝日>を設定するのがいいでしょう。
大酒家は高脂血症や痛風や動脈硬化性疾患を合併するので注意してください。